今回ご紹介するのは、仁平綾さんの『ニューヨーク、雨でも傘をさすのは私の自由』(だいわ文庫)です。タイトルの雰囲気に惹かれて手に取った一冊でしたが、実際にニューヨークで暮らした著者ならではの視点で綴られたエッセイで、旅行記とはひと味違う「暮らしの温度」を感じられる内容です。
この記事で分かること
- 本書の基本情報や刊行の経緯
- シリーズ作品について
- この本の手に取りやすさ
- 実際に読んでみての感想や、印象に残った一節
この本について
基本情報
| 書名 | ニューヨーク、雨でも傘をさすのは私の自由 |
| 著者 | 仁平綾 |
| 出版社 | 大和書房 |
| レーベル | だいわ文庫(よんたび) |
| 発売日 | 2022年7月7日 |
| ISBN | 978-4-479-32021-0 |
| 定価 | 858円(本体780円+税) |
| 判型・ページ数 | 文庫判・240ページ |
| 購入店舗 | ブックオフ |
| 購入価格 | 220円(100円引きクーポン適用で支払いは120円) |
| 状態 | 傷や汚れ、日焼け、折れなどなく、とてもきれいな状態 |
| 版 | 第一刷(2022年7月15日) |

シリーズ作品
本書はだいわ文庫の紀行エッセイシリーズ「読んで旅するよんたび」の中の一冊で、2022年6月刊行の『フィンランドは今日も平常運転』に続いて刊行された、シリーズの中でも早い時期の作品にあたります。2026年8月時点で、同シリーズは既刊・刊行予定を含めて19冊もあるようです。
手に取りやすさ
入手性
電子書籍版も刊行されており、BOOK☆WALKER、ebookjapanなど主要な電子書籍ストアで配信されています。紙の書籍としても現行で販売中で、重版の回数については明確な情報を確認することができませんでしたが、著者のSNS(Instagram)では4刷になったことまでは発表されていました。
読みやすさの目安
本書は複数の章に分かれた短いエッセイの連なりで構成されており、1話あたりのボリュームは数ページ程度です。前提知識が必要な内容ではなく、日常のエピソードを切り取ったコラム形式のため、隙間時間に少しずつ読み進めやすい一冊といえます。文庫判で240ページというボリュームも、エッセイとしては標準的な分量だと思います。

出会いとあらすじ
なぜこの本を手に取ったか
ふらっと立ち寄ったブックオフでタイトルに惹かれて手に取り、パラパラとページをめくってみて「なんとなく好きな雰囲気」を感じたので購入しました。
あらすじ
東京で編集・ライターとして活動していた著者が思いがけずニューヨークに移り住むことになり、個性豊かな隣人や友人たちとの交流を通じて少しずつ肩の力が抜けていく様子が綴られているエッセイです。旅行者としてではなく、生活者としてニューヨークを見つめた視点が印象的な一冊です。

読んでみて
旅行記にはない「その土地に住んだ人ならではの話」が興味深く、コミュニケーションの違いや価値観の違いなど、勉強になることも多かったです。登場人物も個性豊かで楽しく読めました。
1エピソードが数ページと短く、ちょっとした時間に読み進められるので、通勤・通学の電車で読む本を探している方にもオススメです。私は就寝前に毎日2~3エピソードを読んでいました。
印象に残った一節
作中で「think outside the box」という英語の慣用句が出てきて、手帳に書き留めていました。
これは「箱の外を考える」と直訳するのではなく、固定観念や既存の枠組み、従来のやり方にとらわれず、頭を柔らかくして、自由で独創的な発想をする、といった意味の慣用句だそうです。
噛み砕くと「think creatively, not in the usual way」というような感じで、
・We need to think outside the box.(型にはまらない考え方をする必要がある)
・Her ability to think outside the box saved the project.(彼女の柔軟でユニークな発想力がプロジェクトを救った)
・The manager always encourages us to think outside the box.(マネージャーはいつも私たちに、型にとらわれない自由な発想をするよう促してくれる)
このような使い方ができるようです。
まとめ
こんな人におすすめ
- 「旅した人」ではなく「暮らす人」の視点からニューヨークを知りたい方
- 肩の力を抜いて楽しめる海外エッセイを探している方
- 短いエピソード形式で、隙間時間に読書を楽しみたい方
私はこの本を読んで以降、こうした海外移住や留学、国際結婚などのエッセイを読むのが好きになり、見かけたらつい手に取るようになりました。同じ「よんたび」シリーズには、パリや北欧、台湾などをテーマにした作品も揃っているので、見かけたら手に取りたいと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考リンク
- 大和書房 公式書籍ページ「ニューヨーク、雨でも傘をさすのは私の自由」
- 大和書房 だいわ文庫「よんたび」シリーズ一覧
- BOOK☆WALKER 商品ページ(電子書籍配信情報)
- ebookjapan 商品ページ(電子書籍配信情報)



私は本を買うときは事前情報なしで買うことが多いのですが、タイトルや表紙、裏面のあらすじなどから直感的に「好きそう」と感じたもので、読んでみて失敗だったことは今のところありません。(失敗してもお財布へのダメージがあまりない古本ならではの楽しみ方かもしれません)