Adobe Stock(アドビストック)に生成AI画像を提出するとき、設定項目の選択で悩んだことはありませんか?
特に「架空の人物およびプロパティ」というチェックボックスは、どういうときにチェックをするのかが分かりにくく、「AIで作った画像なんだから、架空だよな・・・?」と感じてチェックを入れてしまうかもしれません。
しかしこのチェックボックスの本当の役割は「AIで作った架空の画像かどうか」ではなく、「人物や建物に“見えるもの”が写っているかどうか」の申告です。
この違いを理解していないと、テクスチャ素材のような何でもない画像にまで毎回チェックを入れてしまい、必要のない申告を繰り返すことになります。
この記事では、パターン別の正しい設定と、「そもそもプロパティとは何か」について整理しています。いつも悩みながら提出している方の参考になれば幸いです。
この記事で分かること
この記事の内容は、以下のようになっています。
- なぜ「AI生成=架空」という感覚が誤解を生みやすいのか
- 提出時に設定する3つの項目と、その関係性
- 写っている内容別の正しい設定
- 「プロパティ」に該当するもの・しないものの具体例
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
提出時に設定する3つの項目
アドビストックに生成AI素材をアップロードすると、その画像の内容(写っているもの)に応じて選択しなければいけない箇所が3つあります。

- 生成AIツールで作成したコンテンツ(チェック方式)
- 架空の人物およびプロパティ(チェック方式)
- 特定できる人物またはプロパティですか?(はい/いいえ)
1は、生成AIで作った素材であれば内容を問わず常にチェックが必須です。
迷いやすいのは2と3の関係で、「2にチェックを入れる」のか、「2はチェックせずに3で”いいえ”を選ぶ」のかは、画像に写っている内容によって正解が変わります。
「そもそもプロパティって何なの?」の説明は一旦後にして、まずはパターン別の正しい設定を簡潔に紹介します。
写っている内容別・設定の選び方
パターン1:人物でも建物でもない(背景・テクスチャ素材など)

| 項目 | 設定 |
|---|---|
| 生成AIツールで作成したコンテンツ | チェックする |
| 架空の人物およびプロパティ | チェック不要 |
| 特定できる人物またはプロパティですか? | いいえ |
提出する画像・動画に人物やプロパティに見えるものが一切写っていない場合、そもそもリリースの対象にならないため「架空の人物およびプロパティ」にチェックを入れる必要はありません。
その後、「特定できる人物またはプロパティですか?」には「いいえ」を選びます。
パターン2:人物・建物が写っているが、完全にAI生成の架空のもの

| 項目 | 設定 |
|---|---|
| 生成AIツールで作成したコンテンツ | チェックする |
| 架空の人物およびプロパティ | チェックする |
| 特定できる人物またはプロパティですか? | いいえ |
実在の誰か・どこかを元にしていないものの、人物や建物が画像内にある場合は「架空の人物およびプロパティ」にチェックを入れます。
パターン1との違いは、見た目が人物・建物に見えるかどうかだけで、どちらも実在のものを元にしていない点は同じです。そのため「特定できる人物またはプロパティですか?」への回答も、パターン1と同様「いいえ」になります。
パターン3:実在する人物や、実在する特定できる建造物などを描いている
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| 生成AIツールで作成したコンテンツ | チェックする |
| 架空の人物およびプロパティ | チェックしない(実在するため) |
| 特定できる人物またはプロパティですか? | はい(モデルリリース/プロパティリリースを提出する) |
実在の人物や、実在する特定できる建造物などを元にしている場合、「架空の人物およびプロパティ」にはチェックを入れられません。たとえAIで生成した画像だとしても実際には架空ではないため、これは虚偽の申告になってしまいます。
その後、「特定できる人物またはプロパティですか?」には「はい」を選び、対応するモデルリリースやプロパティリリースを提出します。
そもそも「プロパティ」とは何を指すのか
ここでの「プロパティ」とは、「誰かが権利や所有権を持つ、特定できる建物・物件・所有物」を指す言葉です。人物と同じように、誰の物か・どこの物かが特定できる、独自性の高いものが対象になります。
プロパティに該当するもの
- 建物・ランドマーク
東京タワーやエッフェル塔などの有名なランドマーク、歴史的建造物、個人の住宅やビルなど特定できる建物の外観・内観など - ロゴ・商標・ブランド
企業ロゴ、マーク、パッケージデザインなど - 著作物・アート作品
他人が描いた絵画、彫刻、既存デザインパターン、キャラクターなど - 撮影に関する独自ポリシーを持つ施設
スタジアムや美術館、コンサート会場、遊園地など - 希少性・識別性の高い動物
競走馬や有名なペット、動物園の特定の動物など、希少性・識別性の高い動物 - 独自性の高い工業製品・家具デザイン
特徴的な形状の椅子・ソファなどのデザイナーズ家具、カメラ、時計、自動車など
プロパティに該当しないもの
- 自然物・自然現象全般
山(富士山なども含む)、桜、海、空、雲など - 一般的な日用品・食品
無地の食器、野菜、果物、パンなど - 一般的な動植物
野鳥、昆虫、観葉植物など特定の個体として識別できないもの - 抽象的な背景・素材テクスチャ
金属、紙、布、木材、コンクリートなどの素材背景、抽象的なテクスチャなど

例えば富士山のように「超アイコニックなもの」であっても、自然の地形そのものは著作権や商標で保護されたデザイン・建造物ではないため、プロパティには該当しません。
ただし、自然の風景の中に神社仏閣など独自性の高い人工建造物がはっきり写り込んでいる場合は、その部分のみプロパティ扱いになる可能性があります。
判断に迷ったときは「これを見て、特定の場所・建物・ブランド・作品名を言い当てられる人がいるか」を目安にすると分かりやすいと思います。
まとめ
アドビストックへの生成AI素材の提出では、画像に写っている内容によって設定が変わります。今回ご紹介した3パターンを覚えておくと、AI画像の提出時に迷わず設定できると思います。
この記事が参考になれば幸いです。


