加藤シゲアキ『ピンクとグレー』|ネタバレなしでご紹介します

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今回は加藤シゲアキさんの『ピンクとグレー』について、基本情報や刊行の背景、映画化などのメディア展開を中心に、実際に読んでみての感想なども書いています。

何かの参考になれば幸いです。

この記事で分かること

  • 『ピンクとグレー』の基本情報(刊行の経緯・定価・ページ数など)
  • 本作の評価、映画化・コミカライズなどのメディア展開
  • 文庫版に収録されている「あとがき」と著者インタビューについて
  • 読みやすさの目安
  • あらすじ
  • 実際に読んでみての感想

この本について

基本情報

書名ピンクとグレー
著者加藤シゲアキ
出版社角川書店(角川文庫)
単行本刊行2012年1月28日
文庫初版2014年2月25日
定価616円(本体560円+税)
判型・ページ数文庫判・320ページ
ISBN978-4-04-101218-5
購入店舗古本市場
購入価格100円(税込)
手元の版第13刷(2015年12月20日発行)
状態多少の汚れ・日焼けはあるが概ね綺麗な状態

著者の加藤シゲアキさんは1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部を卒業し、アイドルグループNEWSのメンバーとして活動する傍ら、2012年1月に本作でジャニーズ事務所所属タレントとして初めて小説家デビューを果たしました。

私が購入したものは第13刷でした

受賞・評価

売れ行きの面では、単行本発売直後の2012年2月6日付オリコン「本」ランキングBOOK(総合)部門で週間2.8万部を売り上げ、初登場4位を記録しています。その後、2012年12月時点で12万部、2017年1月時点では単行本・文庫を合わせて累計45万部を超えたと報じられています。読書サイトには今でも多くのレビューが投稿されていて、発売から10年以上が経っても根強い人気があることがわかります。

加藤さんはその後も執筆を続け、2020年刊行の『オルタネート』で第164回直木三十五賞候補となり、第42回吉川英治文学新人賞を受賞するなど、作家としての評価を大きく高めています。

メディア化・派生作品

『ピンクとグレー』は複数のメディア展開がなされています。

映画化

2016年1月9日公開。監督は行定勲さん、脚本は蓬莱竜太さんと行定さんが共同で担当。主演は中島裕翔さん(Hey! Say! JUMP、映画初主演)で、菅田将暉さん、夏帆さん、岸井ゆきのさん、柳楽優弥さんら豪華キャストが共演しています。

第20回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門に正式出品されたほか、第28回東京国際映画祭のJapan Now部門でも上映されました。

コミカライズ

漫画家の藤崎みおさんによりコミカライズされ、「月刊ASUKA」で2012年から連載。原作者である加藤さんも監修に参加しており、単行本は全2巻で完結しています。

スピンオフ小説

『だいじなもの』というタイトルで、2015年12月発売の「小説 野性時代(第146号)」に掲載されました。芸能界を生きる主人公2人を、かつて同じマンションに住んでいた同級生である木本の視点で描いた内容となっています。

海外展開

2017年1月、中国語繁体字版が台湾・香港・マカオで発売されました。

解説・あとがきについて

本作には第三者による「解説」は収録されていませんが、本編のあとに「あとがき」と「インタビュー」が収録されており、著者自身が刊行後の心境や制作の裏側について語る構成になっています。

AIが考える「ピンクとグレー」

手に取りやすさ

入手性(手に入れやすさ)

電子書籍版は複数のストア(Kindle、BOOK☆WALKER、Reader Store、ebookjapanなど)から配信されています。発行部数が多いため、古書店でも比較的見つけやすい一冊だと思います。

読みやすさの目安

文庫版320ページという程よいボリュームで、全14章という細かい区切りのため、隙間時間にも読み進めやすい一冊です。

各章のタイトルにはそれぞれ飲み物の名前がつけられているのが特徴で、文体は素朴で読みやすく、会話文を中心とした内容でテンポ良く進むので短時間で読み切れました。

出会いと物語

なぜこの本を手に取ったか

発売当時に話題になっていた有名な本なので、以前から存在は知っていたのですが、今まで読む機会がありませんでした。映画化していたり、読書好きの方のYouTubeなどでも評価が高い作品だったので気になっていて、よく行く古本市場で目に留まったので購入しました。

あらすじ

小学生の頃、大阪から横浜に引っ越してきた大貴。同じマンションに住む真吾とは、性格の異なる者同士でありながら親友になります。

高校生になり、雑誌の読者モデルをきっかけに共に芸能界への一歩を踏み出した2人。同居生活も始めますが、やがて真吾だけが圧倒的な人気を集め、2人の関係は少しずつ変化していきます。

芸能界という特殊な世界を舞台に、幼なじみ2人の友情と孤独を描いた青春小説です。

読んでみて

舞台設定が魅力的で、一般人とは縁遠い芸能界の話を「芸能人」の加藤シゲアキさんが書いているというのが、フィクションとはいっても説得力があります。主人公たちの関係性についても、幼少期から丁寧に描かれているので感情移入しやすかったです。

複雑な嫉妬や友情、歪んでいく関係、光と影。胸が締め付けられる描写もあり、中盤で一気に惹き込まれ、ラストまで一気に読んでしまいました。

ただし、本編の後に収録されているインタビューについては、「ここは盛り上げるために構成をこうして…」とか、「こういう狙いで展開をこうして…」のような、かなりメタ的な内容を話しているので、読後に良いイメージのまま作品の世界観に浸りたい方は読まない方がいいかもしれません。

デビュー作でこれだけ面白かったので、他の作品も気になります。特に『オルタネート』は評価も高く、直木賞候補にもなっていましたので、機会があれば読んでみたいと思っています。

帯や栞はありませんでしたが、注文カードが挟まっていました。汚れや日焼けなどはあまりなく、全体的に綺麗な状態で手に入れられてラッキーでした。

まとめ

こんな人におすすめ

  • 芸能界という特殊な世界の裏側に興味がある方
  • 幼なじみの友情や、すれ違っていく人間関係を描いた作品が好きな方
  • 映画版『ピンクとグレー』を先に見て、原作が気になっている方
  • 加藤シゲアキさんの作家としての原点を知りたい方

刊行から版を重ね、映画化やコミカライズなど幅広い展開を続けてきた人気作品です。気になっている方はぜひ手に取ってみてください。

この記事がなにかの参考になれば幸いです。

参考文献

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